もったいないばあさん日記

縁側/136

縁側で日向ぼっこをしていると、友だちがお孫さんを連れて遊びにきたよ。娘さんご夫婦が建てた家で暮らし始めたばかり。新しい家もいいけれど、縁側がないのを寂しく思っているらしい。座って近所の人たちとおしゃべりしたのがなつかしいと話していた。

「やっぱり縁側はいいわねえ、あったかくて。お天気のいい日は、ぽかぽか温室みたい」そうじゃね。縁側で日向ぼっこは、冬の楽しみの一つじゃよ。

寒いのに外遊びをしたがるお孫さんに、「こんなとき縁側があれば、まあちゃんがお庭で遊ぶのを家の中で見ていられるのにね」というと、「縁側ってなあに?」と聞かれて、もったいないばあさんちに見に行こうとなったんじゃと。
縁側は、一昔前にはどこの家にもあたりまえのようにあったもの。ふらりとやってきた人に手を広げて、迎え入れるように開いている。家に上がるほどでもないからここでと気軽におしゃべりしたりして、ご縁を作る場所でもあったんじゃ。

広く開けて風を通すことで夏は涼しく、冬は家の外と部屋の中との間に空間をとることで暖かく過ごすことができる。柿やお芋を干したり、夏は夕涼みしながらスイカを食べたり、思い出がたくさんあるところじゃよ。

暮らしから縁側がなくなったら私も寂しくて、もったいないと思うかな。

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