もったいないばあさん日記

毎日新聞で、2005年から12年半の間連載された「もったいないばあさん日記」2017年以降の新聞掲載分と、2018年3月連載終了後のもったいないばあさんの日々の暮らしは、こちらでご覧いただけます。

もったいないばあさんの知恵袋

毎日新聞連載(2005年から2016年までの分)をまとめた本。もったいないばあさんがどんな時に「もったいない」と思うのか、日々の暮らしや人となりが描かれています。暮らしの歳時記や暦の話も加筆され、もったいないばあさんだからこそ言えること、大切に伝えていきたいことがつまった1冊。

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タケノコ〜春の出会い/151

「タケノコゆでたことない。なんだかめんどさくそうで」という人がいたので、それはもったいない。一緒にゆでてみようとなった。
ゆでたてのタケノコは、何物にも代えがたいくらいおいしいからね。

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日本のいいところ/150

外国からのお客さんに「日本のいいところは?」と聞かれて、答えに困ったという人がいた。「日本の観光地はどこもちっちゃくて、すぐに見終わってしまうし、たいしたことない。日本は情緒があっていいって言うけど、それはどこにあるの」とね。おやおや、それはなんだかもったいない。情緒は感じるものだから、かけ足で、ぱっと見ただけではわからないかもしれないね。

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もったいない/149

「ごはんつぶ残したら目がつぶれるの?」ときく子がいた。私たちはお米の国に住んでいるからね。お米は日本人にとって特に大切な食べもので、それを粗末にするなんて、バチが当たるといわれてきたんじゃよ。食べものはみんな生きている、命あるもの。肉や魚も、お米や野菜も、私たちは食べることで、その命をいただいて生きている。だから感謝して残さないようにいただかないと、もったいない。目がつぶれるというのは、ごはんを残したり食べものを粗末にしたら、命や本当に大切なものが見えなくなるということじゃ。

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つま/148

新年のお食事会で、刺し身のつまは食べないという子がいて、もったいないねというと、「だって、つまらないものだからつまっていうんでしょ?」と。ほんとかね? それは聞いたことがなかったよ。

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汁物/147

1人暮らしのお年寄りに、おみそ汁やスープの汁物を作って届けている人がいる。具合の悪いときに食べたいものは汁物だって、自分が病気をしたときに気がついたんじゃと。

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温泉/146

温泉はいいねえ。お湯につかってあったまると、身も心もほぐれていい気持ち。手足の先からじんわりと、疲れが抜けていくようじゃ。

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きのこ/145

気持ちのいい秋晴れの日。河原でカレーを作っている子ども会の小学生がいたよ。のぞいてみると、しいたけの軸をもぎとっていたので、もったいなーいと、とんでいった。それはどうするんじゃね?

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金継ぎ/144

大事にしていたお茶碗が割れちゃったと落ち込んでいる人がいたよ。亡くなったお母さんが大切にしていた思い出の品という。「とても気に入っていたのに……」。とため息をついているので、またひっつけてみたらどうじゃろうと言ってみた。

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朝顔/143

夏の散歩は、朝の早い時間が気持ちいい。朝顔のグリーンカーテンが見事なお宅の前に女の子が立っていたよ。「早起きじゃね、おはようさん」と声をかけた。

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ごま/142

近所の人とおしゃべり。「毎日暑くて、火を使うのがいやで……。納豆や冷奴をおかずにしていたら、夫に手抜きした?って言われちゃって。台所から、コトコト煮えたりジュージュー焼けたり、いい匂いと音がしてほしいみたい。

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お茶/141

大好きなお茶の香りに誘われて、お茶屋さんの暖簾の奥へ。店の中では、若い人むけにお茶の飲み方教室が開かれていたよ。さわやかな新茶がいただけるこの季節、日本に生まれてよかったって思うんじゃ。

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タケノコの皮/140

「タケノコの皮って、どこまでむけばいいんでしょう?むきすぎてもったいないことになっていないか心配で……」という人がいたよ。タケノコ堀りに行って、たくさん採れて、初めて自分で茹でてみたとのこと。

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かしわもち/139

「もったいないばあさん、かしわもちの葉っぱある?」と子どもたちがやってきた。端午の節句に食べるおもちについて調べる宿題が出たんじゃと。「うちにはないねえ」「どっかにないかな」「去年の葉を干して置いてる人がいるかもしれないね。それか、他の葉っぱならあるかな」「他の葉っぱ?」「かしわもちは、他の木の葉で包むこともあるんじゃよ」「えー、どうして?」さあて、調べてごらん。宿題じゃ。

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ぼたもち/138

春のお彼岸に、友だちとぼたもちを作ったよ。そこで、ぼたもちとおはぎの話に花が咲いた。地域によって家庭によって、いろいろじゃね。

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おひな様/137

おひな様の家とよばれるお宅がある。立春を過ぎた大安の頃から、表から見えるようにおひな様が飾られているんじゃよ。いつもは静かな道が華やいで見える時期。おひな様が大好きな人たちが集まっている所に私もおじゃましたよ。

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縁側/136

縁側で日向ぼっこをしていると、友だちがお孫さんを連れて遊びにきたよ。娘さんご夫婦が建てた家で暮らし始めたばかり。新しい家もいいけれど、縁側がないのを寂しく思っているらしい。座って近所の人たちとおしゃべりしたのがなつかしいと話していた。

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笑顔の練習/135

知人宅に遊びに行くと、鏡を見て笑っていた。「孫におばあちゃん何怒ってるのと言われて、怒ってないよと言うと鏡を見せられてね。ほら、怒った顔してるでしょって。ショックだった。鏡を見ながら笑おうとしたけど、顔がひきつって笑えないの。笑うってむつかしかったのね。

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あいさつ/134

マンションに引っ越した人が、住人同士出会っても挨拶をしないことがあって残念と話していた。前に住んでいたところは、皆顔見知りで、声かけ合って暮らしていた。面倒だと思うこともあったけど、今から思えば気軽に挨拶ができる関係は、有難いものだった。

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衣替え/133

今年は夏が長かったから、まだ衣替えをせず、重ね着で過ごしている人もいるようじゃ。これから急に寒くなるから、そろそろ夏のものをしまい、冬ものの準備をしておこう。

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