大好きなお茶の香りに誘われて、お茶屋さんの暖簾の奥へ。店の中では、若い人むけにお茶の飲み方教室が開かれていたよ。さわやかな新茶がいただけるこの季節、日本に生まれてよかったって思うんじゃ。
新茶は、ぬるめのお湯でじっくり旨味を引き出すように淹れると甘みが増します」と先生。「飲むときは、左手を湯のみ茶碗に添えて、右手でふたを半分持ち上げてから縁にそってひと回し。ふたの裏のしずくを茶碗の中に落としてからふたを裏返して茶碗の右に置きます。そして、右手で茶碗をもち、左手を底にそえて。はい、飲んでみてください」。生徒の皆さんも「いただきます」と言って、ふたを回して飲み始めたよ。「わあ、ほんとに甘ーい」と美味しそう。
その時一人、湯のみと一緒に茶托を持ち上げている生徒さんがいて、「茶托は持たず、下においたままにしてくださいね」と注意されていた。「あっこれ、つい持っちゃいました」と苦笑いのお嬢さん。
紅茶やコーヒーの受け皿と同じように思っていたらしい。マナーを知らないともったいないことあるから、今日わかってよかったね。
おや、茶柱が立っているよと言うと、またえっという顔をする。「これが茶柱が立つと縁起がいいっていうものなんですね。初めて見ました。やっぱり今日来てよかったです」と笑っていた。
ちなみにお茶の出がらしは、玄関にまいて掃くと、香りよく埃もとれてええんじゃよ。
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