春のお彼岸に、友だちとぼたもちを作ったよ。そこで、ぼたもちとおはぎの話に花が咲いた。地域によって家庭によって、いろいろじゃね。
「ぼたもちとおはぎは同じでしょ?」
「彼岸の頃に咲く牡丹の花にちなんで春はぼたもち、秋は萩の花でおはぎってよぶのよね」
「中のあんこ、おはぎは粒あん、ぼたもちはこしあん」「そうなの?」
「秋は収穫したての小豆の皮が柔らかいから、粒あん。春は固くなった小豆の皮を取り除いて作るから、こしあんなんだって」「へえ」
「うちのおばあちゃんは、あんこときなこと黒ごまと三色作ってた」「うちは青のりも。香りよく色どりもきれいだった。いっぱい作ってご近所に配ってたよ」
「それにしても、どうしてお彼岸にぼたもちやおはぎを作るようになったのかしらね」
小豆の赤色は昔から、災難が降りかからないよう邪気を払ってくれるものと考えられていたんじゃよ。小豆もお米も貴重だった頃、おはぎやぼたもちをお供えすることで、ご先祖様を大切に思い、今自分たちが生きていることへの感謝の気持ちを表したんじゃ。
お坊さまからこんな話をきいたこともある。「ぼた」には「くず」という意味があって、割れたり大きくならなかったりしたくずの米を捨てるのがもったいないと作られたのが、ぼたもちなんじゃと。
ありがたくいただきます。
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