今日はもう帰る日。
迎えの車が来るまえに、散歩に行こうとしたら、ホテルの人に止められた。
「1人で歩いちゃダメ!」って、警備の人を1人、お供に付けてくれた。
「この辺を歩いてみたい!」って言ったら連れて行ってくれたのは、とってもきれいな公園。
「へえ・・・。」
ダッカにこんな綺麗な公園あったなんて、ちょっとびっくり。
クラクション鳴り響く街中と、荒れたスラムばかり見てたからね。
そこからホテルまでの帰り道にもスラムがあった。
川沿いに建ってて、おばあさんが食器を持って川から上がってきた。
「もしかして、この川で洗ってたの?」て聞いたら、「そうだ」って。
ゴミ置き場が横にあって、すごい臭いだった。
川に下りる斜面に、小さなトマトとブドウの畑が作られていた。
右のお釜と薪で |
露店でパンを買うこともある |
ホテルの近く、路上で暮らす家族の子供、ご飯だけ食べてた。
バングラデシュには、いろいろな種類のお米があって、レストランで出てくるのは、タイ米のように細くて長い、良いお米。
貧しい人達が食べたり、炊き出しに使われるのは、お豆みたいに短くて太いお米。
そう、確かに、ボコボコしたご飯だった。
人が並んでるところがあって、何かと思ったら、貧しい人達のために、安く売っているお米を買うのに並ぶ人達だった。
売っているのは警察官。
市場価格より1キロ、5タカ(2.6円)くらい安いらしい。
日本円にしたら安い物だけど、貧しい人達にとってその違いは大きい。
空港への帰り道
空港に行くまでの道で、何か食べている人が居たので車を止めて貰った。
人々がどんな生活をしているのか、実際に何をどうやって食べているのかを知るのが今回の旅の目的なので、食べてるお母さんに頼んで中身を見せて貰った。
ご飯がほとんどで、おかずは一切れか二切れ。
味付けしてる生肉みたいな物に、ハエがたかっていた。
ハエが入らないように、ザルを掛けながら食べていた。
自分で作って1日3食、食べるそうです。
「バングラデシュでは、お腹を壊すかも知れないから、あまり食べない方が良いよ。」ってみんなに言われてたんだけど、ベンガルの家庭料理、すごく美味しかった。
ご飯に掛けて食べるダルスープ(お豆のスープ)は、食事の度に出てくるお味噌汁みたいな物。
プラムのアチャ(漬け物みたいな物)は、梅干のようにご飯のお供にする。
屋台で買ってベロベロ舐めながら歩いている子達も良くいる。
他にもマンゴーや、オリーブのアチャを家庭で作るそうです。
口直しのコリアンダーシードフライも美味しくて、「日本の人は良く買って帰るよ」ってガイドのセデックさん。
買って帰るの忘れちゃった。
短かったけど、本当に中身の濃い良い旅になりました。
バングラデシュのスラムに生きる人達は、元気!
きつい暮らしのはずなのに、それでも生きてる。
死のうなんて思わない。強くてたくましい。
私も「生き抜く力のシャワー」を浴びた気がする。
「生きる」ってどういうことなのか?
この旅で見てきたことを思いながら、考えてみたいと思います。
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